「ハローストレージって住居代わりに使ったりできないのかな?」
「トランクルームで仮眠をとったりすることはできるのかな?」
このような疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか?
この記事では、そんなあなたの疑問に答えていきます。
ハローストレージに寝泊まりを考えている方は、まずはこの記事を読んでみてください。
この記事を読むことで、下記のようなことがわかります。
・コンテナ内での寝泊まりはそもそも禁止されている
・コンテナで暮らすのは物理的に難しい
・強制的に撤去させられる可能性がある
その理由を順に説明していきます。


ハローストレージは利用規約で住む事・寝泊りは禁止されている
結論から言うと、ハローストレージで住む事や寝泊りすることは利用規約にて禁止されています。
理由として「レンタルボックス使用契約約款」第21条の内容です。
第21条(禁止事項)
契約者は本件サービスの利用に際し以下の行為を行ってはなりません。
①レンタルボックスを住居、事務所、その他物品類の収納目的以外で使用すること
②レンタルボックス内外のスペースならびに敷地内において宿泊、滞在、飲酒、飲食、その他物品類の収納・搬出以外の行為をすること
(後略)
引用:https://www.hello-storage.com/ 公式サイト
この文章からわかる通り、レンタルボックスを住居として利用すること、敷地内で宿泊、滞在、飲食をすることなどはすべて禁止事項に入っています。
これはハローストレージに限ったことではなく、他のトランクルームサービスを見ても禁止されています。
・加瀬のレンタルボックスの場合
屋外型レンタルボックス一時使用約款
第6条(禁止事項)
乙は契約物件を専用使用できるが、乙又は、乙の関係者等は次の行為をしてはならない。 (1)契約物件内又は物件所在地による営業及び軽作業。
(4)契約物件所在地での法人登記及び個人の住民登録をすること。
(後略)
引用:https://www.kase3535.com/ 公式サイト
・キュラーズの場合
収納ユニット使用規程
第 4 条(利用上の制限)
(前略)利用者は、収納ユニット の中で寝泊りしたり、当社の許可なく施設又はその敷地内で撮影したり、その他収納ユニットを違法な目的のために利用したりすることはできません。 (後略)
引用元:https://www.quraz.com/
トランクルームはあくまでも「荷物の保管や管理」をする所です。そのため、住む事は認められていないという事になります。
ハローストレージには法律的にも住む事や寝泊まりはできない
ハローストレージやその他トランクルーム会社が規約で禁止しているのは、そもそも「倉庫業法」という法律によって禁止されているのが理由となっています。
その法律の記述はこちらです。
倉庫業法 第一章
第二条 この法律で「倉庫」とは、物品の滅失若しくは損傷を防止するための工作物又は物品の滅失若しくは損傷を防止するための工作を施した土地若しくは水面であつて、物品の保管の用に供するものをいう。
2 この法律で「倉庫業」とは、寄託を受けた物品の倉庫における保管(保護預りその他の他の営業に付随して行われる保管又は携帯品の一時預りその他の比較的短期間に限り行われる保管であつて、保管する物品の種類、保管の態様、保管期間等からみて第六条第一項第四号の基準に適合する施設又は設備を有する倉庫において行うことが必要でないと認められるものとして政令で定めるものを除く。)を行う営業をいう。
引用:https://elaws.e-gov.go.jp
この条文によると、人を住まわすことは「倉庫業法」の定義に反することになってしまいます。
そのため、仮にトランクルームに住もうとしても住民票を移すことができません。
これは、民法22条や住民基本台帳法22条などを見るとわかります。
民法 第二十二条
第四節 住所
(住所)
第二十二条 各人の生活の本拠をその者の住所とする。
引用:https://elaws.e-gov.go.jp/
倉庫業法で禁止されている以上、トランクルームを「生活の本拠」にすることはできません。
となると、住所として書くことができず住民票を移すことができないという事になります。
仮に、無理やり住民票を提出したとしても法律違反になり、管理会社との契約にも違反したことにななる上、受理されないでしょう。
ハローストレージに住もうにも、まともな生活を送るのは難しい
ハローストレージに住もうにも、まともに生活を送るのは物理的に難しいようです。
物理的に考えても下記の理由からトランクルームに住むのは難しいです。
ハローストレージに住むのが難しい理由1:空調がない
屋外コンテナや一部屋内トランクルームにはエアコンなどの空調システムがありません。
地域によっては夏場のコンテナ内では30度以上、冬場は氷点下にもなりえますので、春・秋はまだしも夏・冬は命の危険さえあります。
こんな中で、空調もなしに生活するのは厳しいですよね。
ハローストレージに住むのが難しい理由2:窓がない
トランクルームには窓がありません。
ちょっと寝るだけという分には大きな問題はないように感じますが、住むとなると窓がなく圧迫感を常に感じる事になるため、人間は精神的に参ってきてしまうという事があるようです。
知らず知らずの内に徐々に滅入ってきてしまい、体調を崩してしまっては元も子もありません。
ハローストレージに住むのが難しい理由3:水道がない
ハローストレージのトランクルームにはもちろん水道なんてついていません。
水道がないという事は、お風呂はもちろんトイレや飲み水もありません。
水は人が生活するうえで必須。それがないという事はトランクルーム内で住むことは難しいでしょう。
ハローストレージに住むのが難しい理由4:電気が通っていない
ハローストレージのトランクルームには電気も通っていません。
それでも昼間は入口・ドアを開けておけば何とかなるかもしれません。
しかし夜は真っ暗になってしまいます。
となると、家電はもちろん携帯電話の充電など電気を必要としているものは一切使えないので不便ですよね。
ハローストレージは監視カメラやスタッフの巡回もある
基本的にハローストレージでは、常駐しているスタッフはいません。
それをいいことに「寝泊りしてもばれないだろう」と思ってしまう方が中にはいらっしゃるかもしれません。
ですがハローストレージや他のトランクルームサービスでも、定期的な清掃や巡回の方が来たりすることがあります。
レンタルボックス使用契約約款
第22条(立入り・本件サービスの禁止等)
当社または当社の指定する業者は、本サービス及び施設・ 設備の維持管理のために点検、補修、工事等を行う場合、 契約者が禁止収納物を収納しているおそれがある場合、そ の他当社がレンタルボックスに立入る必要が生じた場合は、 あらかじめ契約者の承諾を得たうえで、レンタルボックス 内に立ち入り、点検修理その他適切な措置をとることができます。
2.契約者は、正当な理由がある場合を除いて、前項の規定に基づく当社または当社の指定する業者の立ち入りを拒絶しないものとします。
3.前2項にかかわらず、緊急または非常の場合においては、当社または当社の指定する業者は、契約者の事前承諾を得ることなくレンタルボックスに立ち入り、点検修理その他適切な措置をとることができるものとします。
この場合、当社または当社の指定する業者は、事後速やかに、その旨を契約者に通知するものとします。
引用:https://www.hello-storage.com/
この約款を見ていただくとわかる通り、管理者は正当な理由があればレンタルボックス内に立ち入ることができます。
当然、寝泊まりして住む事は法律的にも使用約款でも禁じられている事項なので立ち入られる事になるでしょう。
強制退去になってしまう可能性も
もし仮にトランクルームに住む事にチャレンジしたとして、しばらくはバレずに住めていたとしても上記のような理由からふとした時にバレてしまうでしょう。
そうなってしまった場合は、怒られてしまうどころか強制退去になってしまう可能性もあります。
レンタルボックス使用契約約款
第23条(契約の解除)
当社は、契約者が以下のいずれかに該当したときは、何ら催告または通知をすることなく、直ちに本契約を解除することができます。
(前略)
④禁止収納物の収納または禁止事項に違反したとき
⑪その他、法令もしくは公序良俗に違反する場合又は本契約もしくは本サービスに関する利用規則に違反したとき
(後略)
引用:https://www.hello-storage.com/
言うまでもなく「バレなければ良い」といった気持ちでチャレンジする事も絶対にいけません。
近年、禁止行為をする事でSNSの再生数を稼ごうとする方が多く見られますが真似はしないでくださいね。
まとめ ハローストレージに「住む・寝泊りするのは危険」です!
ハローストレージに住む・寝泊まりする事についてまとめると
・トランクルームに住むのは法律的にダメ
・よってハローストレージの利用規約でも禁止されている
・物理的に生活するのは難しい
結論「ハローストレージ」で寝泊りするのは絶対にやめたほうがいいでしょう。
物理的に厳しいのはもちろんですが、トランクルームに住む事は法令・規約違反になってしまうためハローストレージの対応によっては強制退去だけで済まない可能性があります。
訴えられて罰金を払う事に・・・何てことにもなりかねません。
ハローストレージは正しい使い方をしましょう。
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